トイレトレーニングのやり方

全盲のトイプードルの『エリ』の里親になったとき、見えないことによって私から伝えにくいことがたくさんあるので、いろいろな生活のルールを教えていくのは時間がかかるだろうと思っていました。

しかしエリは、手元に来てくれた日から今日まで、そんなこちらの不安を吹き飛ばし、さらにさまざまな感動を私に与え続けてくれています。

子犬を迎えたときに、飼い主さんがまず悩み、頭を抱えることになることが多いのがトイレのしつけです。ゲージの中でさえできなかったり、ゲージの中では上手にできてもゲージの外に出すとできない、といったケースはかなり多いです。

エリのトイレトレーニングですが、ほかの子犬に教えたのと同じ方法で、まずグレートをトイレから1mほど離れたところに置きました。ほかの犬は寝室で私と一緒に寝ているのですが、そこからトイレまでは距離があります。エリのグレートだけリビングルームのワークデスクのそばに置き、そこで寝てもらうことになりました。初日だし寂しがって夜鳴きをするかも、という心配も杞憂に終わり、グレートの中で糞尿にまみれることもなく、無事さわやかな朝を迎えることができました。

糞尿にまみれることがないということは、グレート内で排泄しないわけではありません。グレート内には大きめのマットを入れてあったので、もしおしつこで濡れたとしてもそこを避けて寝ていたり、うんちをしたらマットに包んで端に追いやったりしていたということです。わが家では、犬たちが排泄したときに体が濡れたり汚れたりしにくいよう、グレート内にスチール製のすのこを入れています。

新潟県中越地震の際に、避難所でグレートに入れられっぱなしになった犬たちの多くが、膀胱炎を患ったという話を聞きました。もともと外飼いの犬たちが多く、グレート内では排泄したくなかったために我慢しすぎてしまったようです。

わが家の犬たちは、子犬のころからグレートで過ごすことも多く、夜寝るときは扉を閉められます。子犬のころはおしっこを長時間我慢することができないので、中で漏らすこともありますが、それを叱ることはしません。

この経験が、ある程度我慢したとしても、辛くなったらグレートの中で排泄することへの抵抗を少なくしているのかもしれません。

成犬たちは7~8時間くらいの通常の外出では排泄していませんが、それよりも長い時間、留守番でグレートに入っていなければならないようなときはグレートの中で排泄していることがあります。片付ける手間はかかりますが、飼い主としてはぎりぎりまで我慢されるより、そのほうが安心です。

トイレトレーニングは、とにかく成功させておやつを与えることが肝心だと思います。

早く覚えさせたい場合には、犬がとても喜ぶようなとっておきのおやつを使うとよいでしょう。トイレのタイミングは、寝起き、食後、運動後などが多いので、できるだけ注意して見ておいて、成功したらほめておやつを与えるようにしてください。どの学習でもそうですが、ほめられる回数が多いほど早く進むものです。